「AO入試の受験を考えているけど、どんな人が落ちてしまうんだろう…」
「専門学校だったら落ちることはないの?」
このような不安や悩みを抱えている人もいると思います。
そこで、この記事ではAO入試で落ちる人の特徴や専門学校のAO入試に落ちる理由について解説していきます。
実際の経験を踏まえ、不合格にならないための対策方法も紹介しているので、ぜひご覧ください。
AO入試で落ちる人の特徴7選
早速、AO入試で落ちる人の特徴を7つ紹介していきます。
以下に当てはまる人は黄色信号かもしれません。
・アドミッションポリシーを理解していない人
・大学で学びたいことが明確ではない人
・目標や夢がない人
・最低限の面接マナーがない人
・志望理由書と面接の受け答えにギャップがある人
・小論文を対策していない人
・成績が悪すぎる人
順番に解説していきます。
AO入試で落ちる人の特徴①アドミッションポリシーを理解していない人
AO入試で落ちる人の特徴として、まずアドミッションポリシーを十分に理解していないことが挙げられます。
通常、学力面で優秀な生徒は一般入試で取るので、AO入試では人物面の評価に重きが置かれます。
あらかじめ、大学側はアドミッションポリシーと呼ばれる「求める人物像」のようなものを公表しているため、それに合致する人物であることをアピールする必要があります。
活動実績とアドミッションポリシーを見比べて、アピールしたいところを整理しておきましょう。
例として、このようなアドミッションポリシーがあります。
・慶応大学経済学部: 社会に積極的に関与する強い意志を持ち、自らの智力によって変化する社会を把握しようという気概をもった人間を求めています。…
参照 慶応義塾大学 学部入学案内 - 各学部における3つの方針
・中央大学: 本学は、社会の課題を自らの課題として捉え、「行動する知性」をもってこれを解決することにより社会に貢献したいと考える学生を広く受け入れます。…
参照 中央大学 入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)
・関西大学:高等学校の正課及び正課外での学習を通じて、柔軟な思考力、旺盛な知的好奇心、社会に貢献しようとする高い目的意識など、「考動力」の基盤を培っている。…
志望校のアドミッションポリシーは大学HPなどで確認できますので、ぜひ確認しておいてください。
AO入試で落ちる人の特徴②大学で学びたいことが明確ではない人
次に、AO入試で落ちる人の特徴として、大学で学びたいことが明確でないことが挙げられます。
法学部を例に取っても、憲法や国際法、さらには政治学系の授業もあり、学べる内容が幅広いです。
ですので、「その中でも特にどんなことを学びたいのか?」を言語化できるように準備しておく必要があります。
その際には、夢や目標から逆算して考えることが重要です。
「将来は◯◯として活躍したいから、大学では△△を学びたい!」という感じですね。
大学の授業イメージが明確になりますし、そこまで準備している学生も少ないので、面接でのアピールにもなります。
AO入試で落ちる人の特徴③目標や夢がない人
目標や夢がないことも、AO入試で落ちる特徴として挙げられます。
AO入試では入学後も活躍できる人材が求められるので、夢や目標が無いとかなり減点を食らいます。
ただ、目標や夢といっても壮大なものは必要ないので、大学で学びたいことや卒業後の進路など簡単なものを用意しておきましょう。
具体的には、大学パンフレットの請求やオープンキャンパスへの参加などで情報収集をするのがおすすめです。
AO入試で落ちる人の特徴④最低限の面接マナーがない人
AO入試に落ちる人の特徴として、面接マナーが悪いことも挙げられます。
たとえ優秀でも、一般常識が無いと評価の対象外になってしまうこともあるので、最低限のマナーは確認しておきましょう。
友達や学校の先生に面接の一通りの流れを確認してもらうのもアリかもしれません。
AO入試で落ちる人の特徴⑤志望理由書と面接の受け答えにギャップがある人
志望理由書と面接での回答がズレているということも落ちる原因です。
面接官は提出した志望理由書を元に質問してきます。
そこで志望理由書に書いたことと違う回答をしてしまうと、信憑性が疑われてしまいます。
ですので、提出する前にコピーを取るなど、面接前に志望理由書を見返せるようにしておきましょう。
AO入試で落ちる人の特徴⑥小論文を対策していない人
一部の大学では小論文の提出が求められることもあります。
普段の高校の授業では小論文を書く機会がほとんどないと思いますので、対策をしていないとかなり苦労すると思います。
小論文では、学力試験だけでは判別できない思考力や発想力などが見られることが多く、テーマも特殊です。
今のうちから小論文の基礎は固めておきましょう。
AO入試で落ちる人の特徴⑦成績が悪すぎる人
最後に、AO入試に落ちる人の特徴として、成績が悪すぎることが挙げられます。
AO入試受験の際には、調査書の提出が必要となります。
調査書には高校時代の成績がすべて記載されているので、それを元に最低限の学力があるかどうか確認されます。
あまりにも成績が悪いとマイナスに働く可能性もゼロではありません。
ただ、成績よりも面接の評価の方が重要なケースが多いので、あまり気にしすぎることもないでしょう。
※今回は取り上げませんでしたが、「ボランティアしてない人はAO入試に不利なのか」については、こちらの記事で解説しています。
AO入試の落ちる確率は?ここ最近の倍率を調査!
AO入試に落ちる人の特徴は分かったものの、実際に落ちる確率はどれくらいなのか気にしておられるかもしれません。
そこで、2021年度または2022年度のデータをもとに、AO入試の倍率を算出してみました。
データは◯倍という形で表します。
◯倍=◯人に1人が合格するという意味です。
分量の関係上、今回は主な大学の倍率のみを掲載しています。
他大学や専門学校の倍率については別の記事でまとめる予定ですので、興味がある方はご確認ください。
私立大学のAO入試の倍率
慶応義塾大学 2021年度 (参照 慶大塾)
・文学部: 2.8倍
・法学部: 4.7倍(法律学科、政治学科の合算)
・総合政策学部: 11.1倍
・環境情報学部: 9.8倍
早稲田大学 2021年度(参照 早大塾)
・法学部: 19.5倍
・商学部: 26.5倍
・文化構想学部: 14.5倍
・スポーツ科学部: 9倍
国公立大学のAO入試の倍率
京都大学 2022年度(参照 京都大学)
・文学部: 6倍
・教育学部: 3.8倍
・法学部: 18倍
東北大学 2022年度(参照 数学館)
・文学部: 3.4倍
・教育学部: 2.8倍
・法学部: 3.4倍
AO入試を受験すべき理由は?
ここまでAO入試の倍率を紹介してきましたが、正直倍率は気にしなくても良いです。
なぜなら、AO入試は一般入試よりも早い時期に募集が始まる(早ければ6月頃)ため、仮に落ちてしまっても一般入試や推薦入試でリベンジできるからです。
専門学校のAO入試に落ちる理由とは?
ここからは「専門学校のAO入試」に限定して、選考に落ちる理由を解説していきます。
「四年制大学のAO入試とは違い、専門学校のAO入試はどんな学生でも合格するんじゃないの?」
と思っている方もいるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
専門学校のAO入試に落ちる理由としては、以下のようなものが考えられます。
・特定の分野の専門学校を受験する場合
・倍率の高い専門学校を受験する場合
・AO入試の面接対策をしない場合
対策方法とともに、それぞれについて詳しく解説していきます。
特定の分野の専門学校を受験する場合
まず1つ目の理由として、特定の分野の専門学校を受験する場合が挙げられます。
具体的には、医療系や看護系、エアライン系、公務員系の専門学校が該当します。
医療系・看護系の専門学校を受験する場合
医療系や看護系の専門学校では、国家試験に合格をすることを目的としてカリキュラムが組まれています。
学校側は国家試験の合格率を上げないと、学校そのものの評判が下がってしまうため、AO入試で「この生徒は合格の見込みがない」と判断すると、容赦なく不合格にされます。
他にも、生物や化学などの理科科目に関する知識が必要になるので、一定の偏差値が設けられている場合もあります。
もちろん、人格が医療従事者として不適格だと判断された場合も合格は厳しいでしょう。
エアライン系の専門学校を受験する場合
エアライン系の専門学校とは、客室乗務員やグランドスタッフなどを目指す人が通う学校のことです。
これらの職業は、ある程度の語学力や教養が必要なので、一般的な専門学校とは違って偏差値が設けられています。
また、TOEICや英検などの英語資格が求められる場合もあるので、必ず合格できるとは断言できないのです。
公務員系の専門学校を受験する場合
公務員系の専門学校を受験する場合にも、落ちる可能性はあります。
なぜなら、先ほど紹介した医療系・看護系やエアライン系の専門学校と同様に、入試の段階で偏差値が設けられていることがあるからです。
専門学校は四年制大学と比べ、短い期間で専門的な学習を行う学校です。
専門的な学習が自分に合わないと、途中で挫折したり、卒業しても就職先が見つからなかったりする可能性も十分考えられます。
そのため、入試の段階で偏差値が設けられているわけです。
倍率の高い専門学校を受験する場合
最近は、看護系の専門学校などが人気になっており、倍率も上がっています。
出願者の数が募集定員を超えてしまった場合には、当然不合格になってしまいます。
そのため、倍率が高くなる傾向にある学校の場合は、パンフレットやWeb上でオープンキャンパスの案内があるので、事前に募集要項などを確認しておきましょう。
AO入試の面接対策をしない場合
AO入試の面接対策をしなかった場合も、AO入試に落ちる可能性があります。
専門学校では面接を非常に重視しており、基本的なマナーはもちろん、受け答えの正確さや一般常識があるかなど、受験生の人となりが見られます。
学力が大きな評価基準となっている一般入試とは、まったく違うのです。
また、志望動機が固まっていない受験生も不合格になる可能性があります。
「専門学校ではどのようなことに取り組みたいのか?」
「将来は専門学校での学びを活かしてどんなことをしたいのか?」
これらを自分なりに考えておくと良いでしょう。
しっかりと準備しておきましょう。
AO入試は早めの対策が必要!
今回取り上げた「AO入試に落ちる人」の特徴に当てはまっていた場合は、これから徐々に改善していきましょう。
今からなら十分間に合います。
ただ、AO入試は面接や小論文など特殊な選考が多く、間違った対策を続けてしまうと努力が水の泡になってしまいます。
「その道のプロのもと、少しでも合格の確率を上げたい!」という場合は、総合型選抜専門塾「ルークス志塾」の利用も検討してみてください。
「ルークス志塾」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
また、今なら無料カウンセリングを受けられますので、一度お話しだけでも聞いてみてはいかがでしょうか?
無料カウンセリングでは、このような質問にも答えてくれるようです。
・私の成績でも〇〇大学に受かるのか?
・志望校に受かるための対策法は?
・私に合った志望校や併願校は?
・私だったら志望理由書に何が書けるの?
・全国大会の実績がなくても受験できる?